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20代医療職が感じる「年収の天井」とどう向き合うか|放射線技師の実体験
「10年働いても年収がほとんど変わらない」——これは放射線技師に限らず、多くの医療職が20代後半で気づく現実です。年収の天井を認識したとき、どう行動するか。公立病院勤務の放射線技師である私の考え方を書きます。
- 放射線技師の平均年収は約546万円で伸びが鈍い
- 公立病院は安定だが昇給ペースが緩やか
- 「稼ぐ力を上げる」より「資産に働かせる」が現実的な戦略
- 20代のうちに投資を始めることで30〜40代の選択肢が広がる
放射線技師の年収リアル
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、診療放射線技師の平均年収は約546万円(2024年)。これは看護師よりやや上、薬剤師より低い水準です。
問題は年齢による伸びの鈍さです。20代と40代でほとんど変わらないケースが多く、特に公立病院は給与テーブルが固定されているため「頑張っても上がらない」という壁に早々にぶつかります。
| 職種 | 平均年収 | 年収の伸び |
|---|---|---|
| 放射線技師(公立) | 約500〜560万円 | 緩やか(テーブル固定) |
| 放射線技師(民間) | 約480〜550万円 | 職場次第 |
| 看護師 | 約508万円 | 夜勤手当で底上げ |
| 薬剤師 | 約580万円 | 調剤薬局で高め |
| IT系エンジニア | 約600〜800万円+ | スキル次第で青天井 |
私が年収の天井を感じたとき
社会人3年目のある日、10年先輩の給与明細を(本人の承諾のうえで)見せてもらう機会がありました。手取りの差は約3〜4万円。10年間ほぼ毎日同じ職場で働いて、月3〜4万円の差。正直、想像以上に少なかった。
「この先どれだけ頑張っても、給与で大きな差はつかない」という事実を突きつけられた瞬間でした。同時に思ったのは、「だったら稼ぐ力より資産に稼いでもらう方が効率がいい」ということです。
📌 年収が伸びにくいなら、収入を増やすより「支出を減らす」と「資産を育てる」の2軸で動くのが公務員医療職のリアルな戦略です。
「年収の天井」への3つの向き合い方
民間病院・クリニック・健診センターへの転職、医療機器メーカーのアプリケーションスペシャリストへの転身など。収入を大きく上げられる可能性があるが、安定性・福利厚生とのトレードオフが発生します。
公立病院の安定をとった場合は基本的にこの選択肢は閉じています。
民間病院勤務なら医療ライター・ブログ・note販売などの選択肢があります。ただし公立病院・公務員は原則副業禁止なので、この選択肢も事実上ありません。
副業禁止の公務員が「副業系コンテンツ」を読んでも参考にならないケースが多いのが現実です。
副業ができない公務員技師にとって、最も現実的かつ再現性の高い戦略です。NISAとiDeCoをフル活用し、月収の一定割合を長期投資に回す。時間が味方になる20代のうちに始めることで、30〜40代の選択肢が大幅に広がります。
複利で見る「20代スタート」の威力
年利5%想定で毎月5万円を積み立てた場合の試算です。
| 積立開始年齢 | 60歳時点の資産額 | 元本 | 運用益 |
|---|---|---|---|
| 25歳スタート | 約4,800万円 | 2,100万円 | +2,700万円 |
| 30歳スタート | 約3,500万円 | 1,800万円 | +1,700万円 |
| 35歳スタート | 約2,400万円 | 1,500万円 | +900万円 |
私の現在地と正直な気持ち
正直に言うと、今でも「もっと稼ぎたい」という気持ちはあります。同世代のIT系の友人と年収を比較してモヤッとすることもある。ただ同時に、公立病院という環境の安定感・ワークライフバランス・患者と向き合える仕事のやりがいも本物です。
「年収の天井と戦う」のではなく、「天井があることを前提に資産設計をする」という発想の転換が、私の中での答えです。NISAで400万円を超えた今、30代・40代での選択肢が少し広がった実感があります。
将来の資産設計を考えている方へ
「年収の天井」があるからこそ、早めのライフプラン設計が重要です
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おわりに
年収の天井は変えられないかもしれませんが、資産の積み上げ方は自分でコントロールできます。副業ができない分、制度・知識・時間を最大限に活用する。それが公務員医療職の資産形成戦略だと思っています。
※本記事は2026年5月時点の情報をもとに作成しています。年収データは厚生労働省賃金構造基本統計調査を参考にしています。