目次
住宅ローンの事務手数料と保証料とは?定額型・定率型の違いと選び方をFP3級公務員が解説
住宅ローンを比較するとき、多くの人が金利ばかりに注目しますが、実は「事務手数料」と「保証料」の組み合わせ方によって初期費用が数十万円単位で変わります。FP3級を持つ現役公務員が、定額型・定率型の違いと、自分に合ったタイプの選び方を整理しました。
住宅ローンにかかる諸費用の全体像
住宅ローンの契約時には、金利以外にもさまざまな諸費用が発生します。中でも金融機関によって差が大きいのが「事務手数料」と「保証料」です。
- 事務手数料(融資手数料・取扱手数料とも呼ばれる)
- 保証料(保証会社に支払う費用)
- 印紙税(金銭消費貸借契約書に貼付)
- 登録免許税・登記手数料(抵当権設定登記など)
- 団体信用生命保険料(多くは金利に含まれ別途負担なし)
- 火災保険料
事務手数料とは?定額型と定率型の違い
事務手数料は、金融機関がローンを実行する事務手続きにかかる費用です。大きく分けて「定額型」と「定率型」の2種類があります。
| タイプ | 金額の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 定額型 | 3.3万〜5.5万円程度 | 借入額にかかわらず一定額。別途保証料が必要なケースが多い |
| 定率型 | 借入額×2.2%(税込)程度 | 借入額が多いほど高額。保証料は不要なケースが多い |
保証料とは?
保証料は、契約者が返済不能になった場合に備えて、金融機関が提携する保証会社に支払う費用です。保証会社が代わりに金融機関へ返済(代位弁済)することで、金融機関側の貸し倒れリスクを下げる仕組みになっています。保証料の支払い方法には、借入時に一括で支払う「一括前払い型」と、金利に0.2%程度上乗せして支払う「金利上乗せ型」があります。
📌 保証料型を選んだ場合、繰り上げ返済などで返済期間が短縮されると、短縮された期間分の保証料が「返戻保証料」として戻ってくることがあります。一方、事務手数料は繰り上げ返済をしても一切返金されません。
「手数料型」と「保証料型」、どちらを選ぶべきか
どちらが得かは、完済までの見込み年数によって変わります。
初期費用は高くても金利が低めに設定されやすい「事務手数料型(定率型)」の総支払額が有利になりやすい傾向があります。
事務手数料は繰り上げ返済しても戻らないため、初期費用を抑えられ、かつ返戻保証料も期待できる「保証料型(定額型)」が有利になるケースがあります。
⚠️ ペアローンを組む場合は、契約が2本になるため、定額型の事務手数料は単純に2倍かかります。一方、定率型は契約が2本になっても手数料率自体は変わらないため、ペアローンを検討している場合は定率型の方が有利になりやすい点も判断材料にしましょう。
- 事務手数料には「定額型(3〜5万円程度)」と「定率型(借入額×2.2%程度)」がある
- 保証料は返済不能時に備えて保証会社へ支払う費用で、支払い方法は一括前払い型・金利上乗せ型の2種類
- 事務手数料は繰り上げ返済しても戻らないが、保証料は返戻される場合がある
- 長期借入なら手数料型(定率型)、早期完済予定なら保証料型(定額型)が有利になりやすい
- ペアローンは定額型だと手数料が2倍になるため、定率型との比較が重要
※本記事は2026年7月時点の情報をもとに作成しています。事務手数料・保証料の金額や条件は金融機関・商品によって異なるため、契約前に各金融機関の最新情報を必ずご確認ください。